1学期の汚れを落とし、磨く
-『大掃除』という“感謝”の表し方-7月29日、6月に始まった令和2年度の1学期も残り3日となりました。
2カ月遅れて始まり、2週間弱遅れて終わるので、いつもの年よりもおよそ1ヶ月半短い1学期となります。
その間、清掃だけでなく、生徒が帰った後、先生たちが力を合わせて消毒も毎日行ってきました。ですから、それほど汚れていないのかも・・・とも思っていたのですが、そんなことはありませんでした。
日常の清掃では動かさない物を動かしてみると、いつもよりも時間をかけて丁寧に磨いてみると・・・、掃除をしていても、消毒をしていても、僅かずつかもしれませんが、40日弱の授業日を重ねると、塵は積もり、汚れはこびり付いていました。
そんな塵や汚れを、今日は生徒と先生たちとで力を合わせ、時間をかけて丁寧に、落とし、片づけました。
そして、そうした作業に無言で取り組んでいるうちに、私たちの心で膨らんできた感情は
“感謝”だったように思えました。私たち生徒・教職員合わせて550名余りを集めてくれた空間、生徒たちの学びを支えてくれた床や机、雨や日差しを防いでくれた壁や屋根・・・。本来無機質であるこうした物に、無言で向き合い、拭き、磨いているうちに、物に対する
“感謝”という感情に気づき、この前にこのような
大掃除をしたのは、入学する1年生を心から歓迎しお祝いしようとした3年生であったことを思い出し、人に対する
“感謝”にも改めて目を向けたのだと思うのです
。
無言の
『大掃除』という行為が気づかせてくれた
“感謝”という感情に、1学期を終えようとしている今、改めてふれることのできることにも
“感謝”し、新たな
“感謝”の想いを込めて
『大掃除』に取り組みました。
梅雨がまだ明けないしっとりとした天候の中で、深谷中学校が、そこに集う人たちの行為で気づき生まれた温かい想いで包まれた時間でした。