磨いてきたアンサンブルの音をホールで響かせる 
-アンサンブルコンテスト北部地区大会-11月13日(土)、桶川市民ホールで行われた埼玉県アンサンブルコンテスト北部地区大会に、深中の吹奏楽部から打楽器三重奏と金管楽器五重奏の2グループが出場しました。
今回のアンサンブルコンテストは、感染防止のため保護者の方々をホールに入っていただくことができませんでした。
私も資源回収が終わってから会場の桶川市民ホールに向かったので、打楽器三重奏の方は、到着したのが演奏時間ギリギリとなってしまい、事前に激励することができませんでした。ステージに楽器をセッティングしている時は緊張していたように見えましたが、アナウンスで紹介された後、静寂の中で
照明に照らされたステージで演奏を始めると、2年生2人と1年生1人によるアンサンブルは、3人だけで演奏しているとは思えないほど、多くの楽器で奏でる豊かで迫力のある音をホールに響かせました。一人で3~6種類の楽器を演奏するので、練習では途中で止まってしまうことも多かったそうですが、本番では最後まで見事に演奏しきり、大きな拍手を贈られました。
金管楽器五重奏の演奏は、打楽器三重奏の演奏の1時間後です。控え室で激励し、指定された時間のみ使える練習室での直前の練習に立ち会うことができました。控え室ではリラックスしていた3年生4人と2年生1人の生徒たちでしたが、各自の楽器を持って練習室に向かう頃から緊張感が高まってきたようです。練習室前で待機している時にはほとんど口をきかない状態でした。練習室を使えるのはぴったり15分間のみ。演奏する曲はおよそ5分間。音出しから始めるので、通しての練習はできません。練習室で始めに出した音は、私が聞いてもザラつきがありいつもの音ではないことがわかりましたが、先生の指導の下、ほんの数分のうちに、いつもの音にどんどん近づけていきます。流石です。いくつかのポイントとなる部分を何度か練習し、2分弱の山場となる部分を演奏すると、練習時間はほとんど残っていませんでした。本番のステージに向かう5名の生徒たちを一声かけて送り出し、会場に移動しました。
金管楽器五重奏は、打楽器三重奏のように楽器のセッティングはありません。各自が一つの楽器を持ってステージに上がると、すぐに紹介のアナウンスがされ、用意された椅子に座って演奏の準備をします。指揮者はいないので、自分たちで合図をし合って演奏を始め、透き通った伸びやかな金管楽器の音がホールの静寂を破りました。
一人一人が磨き込んできたそれぞれの音が重なり、美しいハーモニーとなってホール全体に響きました。またソロパートでは、個々の音色をしっかりと響かせていました。ホールの力もあったとは思いますが、これまで学校で聴いてきた演奏を超えていたと感じる素敵な演奏でした。


今回は感染症対策のため、他の学校の演奏を聴くことができず、演奏が終わった学校は会場を後にします。結果は、全ての学校の演奏が終わった後に審査されると言うことです。結果はわかりませんが、演奏を終えて桶川市民ホールを出てきた生徒たちの表情を見ると、満足できる演奏ができたということがわかりました。
吹奏楽部のみなさん、お疲れさま!よくがんばったね

また、これまで指導していただいた顧問の先生方、ご理解とご協力をいただきました保護者の皆様、本当にありがとうございました
