叡智とたゆみない努力 
-即位礼正殿の儀-前日からの雨で、色づき始めている木々の葉も大気も洗われたようなしっとりとした清らかさが、深谷中学校を包んでいるような朝を迎えました。
今日は、「即位礼正殿の儀」のため今年だけの国民の休日です。いくつかの部活動の生徒が練習に励む声や楽器の音が聞こえますが、なんとも言えず落ち着いた穏やかな深谷中学校です。

早朝はやや強い雨でしたが、8時を過ぎた頃から少しずつ優しい雨に変わってきました。「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ時代」という意味を込めた「令和」という元号に改めて思いを寄せました。

国旗を掲揚した後に立ち寄った深谷公民館で御即位をお祝いする記帳をし、家で「即位礼正殿の儀」の様子をテレビで見ました。皇室の行事には、いろいろな形で古くからの日本文化を知ることができます。雛人形のお内裏様やお雛様、三人官女、五人囃子の衣装などが、令和の時代にこうして目にしていることを不思議に感じました。特別な儀式の中だけでなく、気づきにくいけれど私たちの日常の中にも、きっとずいぶん日本古来の文化は織り込まれるようにして息づいているのですね。
即位を内外に宣言されたお言葉の中の「国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします」というフレーズがとても印象に残りました。「叡智」と呼べるものを身に付けること、そしてそれを「たゆみない努力」によって、「日本の一層の発展」はもちろんですが、「国際社会の友好と平和」「人類の福祉と繁栄」に「寄与する」・・・今開催されているラグビーワールドカップで世界から賞賛されている日本チームや開催国日本の素晴らしさと重なって心に届きました。自分のことを大切にしながら「寄与する」という姿勢を大切にしていきたいですね。