令和４年が始まりました　
ー新化し佳い年とする挑戦を厭わない日々を！ー
明けましておめでとうございます。
今年も深谷中学校から初日の出を望むために、夜明け前に南門の門扉を開けました。氷点下の冷たい空気に背筋が伸びました。これまでの３年間は、門扉を開けてそのまま校地内に車を乗り入れましたが、今年はふと振り返ってみました。すると、群青色の空に、糸のように細い三日月がくっきりと見えました。
　　
昇る太陽ばかりに目が行っていましたが、それまで仄かな優しい光を灯してくれていたことを改めて意識しました。月も星も、強い輝きを放つ太陽が昇ってくると、それまでの暗い空では輝いていた姿は見えなくなってしまいます。見えなくても本当は在ることも意識し目を向けていきたいと思いました。
　　
「夜明け」は太陽が地平線から昇る前から始まっています。太陽が昇る前から大気中の塵による光の散乱により空が明るくなり始める頃を「薄明」といい、星が見え暗さが残る段階までを「明け方」、日の出前でも十分に空が明るい段階を「夜明け」として区別したりするそうです。「夜明け」の優しい光を浴びて深中の校舎が静かに白く浮かび上がる姿を見ながら、ここで今年も深中生たちが元気に活躍しこの校舎に命を吹き込んでくれるのだと思っていました。
　　
これまでと同じように、北校舎の３階の東外階段の踊り場から初日の出を待ちます。この場所から見ていると、初日は稲荷神社の杜の横に見える鉄塔の根本から昇ってきます。
　　
　　　　
太陽の動きとともに空の色がどんどん変わっていく様子に、宇宙の中で地球が動き、私たちの時間が刻々と過ぎていっていることを実感します。
　
　
初日がすっかり顔を出すと、空は一面穏やかな青空となりました。ただ周りを見回してみると、今年は赤城山にはうっすらと雲がかかり、その奥の新潟県の山々は灰色の雲に覆われています。きっと雪が降っているのでしょう。プールには薄氷が張る寒さではありますが、幸い深谷中学校の周辺では穏やかな青空が広がるお正月を迎えられたことに感謝し、今年も、教職員、生徒たち、そして保護者の方々や地域の皆さんと力を合わせもよい年にしていきましょう！
　　
本年度後期生徒会本部役員が示したスローガンは「進化－一人一人の意志で新たなことに試みる学校－」です。
　
前期生徒会本部役員が示していた「挑む」も踏まえ、新しい年を、より佳く❝新化❞する深中そして深中生であるために❝挑む❞ことを厭わない日々を積み上げていく年にしていきましょう！