｢もしも･･･｣の時、命をどう守るか　
　　   　－令和元年度　第３回避難訓練－
３学期が始まり３日目の１月１０日の第６校時に、本年度３回目の避難訓練を行いました。
およそ２５年前の１９９５年１月１７日午前５時４６分、兵庫県南部地震が発生し、国内史上初の震度７が観測されました。死者6434人、住宅被害が約64万棟という大災害「阪神・淡路大震災」です。
　　　
住まいやライフライン、道路・鉄道などに甚大な被害をもたらし、大都市・神戸が火に包まれる映像がテレビで放映され続けていたことは、鮮明に記憶に残っています。
このような大災害の中でも、大切な命をどう守るか･･･。そうした学習は、様々な状況を想定し、繰り返し繰り返し行い、一人一人が考え・判断し・行動できるようにしていかなければなりません。
今回の訓練は、授業中に地震が起きたという状況を設定しました。授業担当は担任とは限りません。教員の役割は事前に決めていません。その時に職員室にいる教員を見て教頭が指示し、生徒も教職員も安全に避難させるというのがミッションです。今回は深谷消防署の消防士さんをお招きし、深中の避難訓練を評価していただきました。
　　　
　　　
避難開始の支持から、指示された場所まで非難し、授業担当教員が点呼･確認をし教頭に報告し、出席している生徒全員の避難を確認するまでおよそ６分でした。消防署の方からは･･･おしゃべりをせず、真剣に、素早く安全に避難できたと高い評価をしていただけました。
その後、学校に設置している消火器を使った初期消火の訓練をしました。意識するのは「３×５＝15」ということだそうです。「①消火器のピンを抜く②ホースを抜いて火元に向ける③レバーを握る」という３つの動作をし、火元から５ｍ以内から噴射する。でも消火器から消火剤が噴射できるのは15秒だけです。その15秒でしっかりと消化できるようにしなければいけません。慌てず、でも素早く、正確に火元に消火剤を噴射できるように、今回は消火剤の代わりに水を充填した消火器を使って訓練しました。
　　　
訓練をしている間に、１０回以上救急要請が来ていることを知らせる声が、消防士さんの無線機から流れていました。私たちの周りには、本当に数多くの危険が潜んでいることがわかります。そうした危険から自分の、そして周りの人たちの大切な命を守るために、何をどうすべきか･･･。いわれてできるだけでなく、自分で考え・判断し・行動できる力を、訓練を重ねる中で身に付けさせていきます。