明けましておめでとうございます　
　　－上を向いて力を合わせ挑戦する１年に！－
令和３年・2021年が始まりました。
今年も深谷中学校から臨む初日の出の様子をお伝えします。
　　
日の出前の気温は零下５℃。凛とした冷気に包まれてはいましたが、風もなく穏やかなお正月であることがわかりました。初日がもうすぐ上がってくることを知らせるように、東の空は紫の色を少しずつ薄くし、橙色の光が広がってきます。振り返って西の空を眺めると、群青の夜空を淡く照らしていた月が、明るさを増していく空の中で穏やかな姿を見せてくれています。
　　
稲荷神社の杜の奥から少しずつ強い輝きを放ちながら、令和３年の初日がのぼってきました。じっと太陽を見つめている時と、全体を見ている時とでは、見える色も感じる明るさも違うことに驚きます。
　　
　
　　「東（ひむがし）の　野に炎（かぎろひ）の　立つ見えて　かへり見すれば　月傾（かたぶ）きぬ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　       『万葉集』　柿本人麻呂
　
　　
令和３年は干支で言うと「辛丑（かのと うし）の年」です。「変化が生まれる状態、新たな生命がきざし始める状態で、新しいことにチャレンジするのに適した年」なのだそうです。
振り返ってみれば、昨年はコロナ禍でこれまでの当り前を見直さざるを得ず、❝これまでどおり❞が通用しない状況でした。新年を迎えた今も、その状況は変わりません。しかし、やむを得ず受け身の姿勢で対応してきた中で、どうすればよいのかを能動的・主体的に考え試行し始めていると思います。「辛丑の年」を迎え、大変なこともあるかもしれませんが、主体的に考え行動し挑戦する年にしていきましょう！その際に大きな力となるのが、仲間や自分以外の人の存在です。一人では難しいことも、他の人と力を合わせることで可能となることは、昨年も様々な挑戦を通して学んできました。今年は、こうした挑戦を断固として進める年なのかもしれません。
穏やかなお正月を迎えると、よく石川啄木の次の短歌を思い出します。
　　何となく、
　　今年はよい事あるごとし。
　　元日の朝、晴れて風無し
しかし、現状を見れば「なんとなくこれまでどおり」に過ごしていては「よいこと」があるようには思えません。『よい年にする！そのために･･･』これまでの経験を活かしながら、新しい自分、新しい私たち、新しい深谷中学校の礎を主体的に積極的に築く１年に、力を合わせてしていきましょう！
今年もよろしくお願いします。