❝万が一❞の時に備えた準備 
ー昨日の地震で見られた深中生の行動ー昨日の9時55分頃、茨城県南部を震源とする地震があり、熊谷で震度2を観測されました。深谷中学校でも揺れを感じました。2時間目の授業が始まってすぐでしたが、被害も混乱も特にありませんでした。・・・ということまでは、昨日このホームページの「お知らせ」欄でお伝えしました。
その後、実は嬉しい話を聞きました。話してくださったのは、初任者教員の研修があるときにだけいらして代わりに授業をしてくださる先生です。昨日の地震があった時は2年4組の授業に出られていたのですが、グラッと揺れた直後、生徒たちは落ち着いて静かに机の下に身を隠したそうです。慌てず騒がず、指示を待ってでなく各自が自分で判断して、そうした行動をとれたことに感心されたそうです。
災害はいつ、どのように襲ってくるかわかりません
。「やり直しがきかない」その時に、自分や周りの人の命を守る行動がとれなければなりません。そのために、様々な訓練を続けていますが、
『命を守る当事者としての自覚はできているか?』という不安は拭えません。ですから、昨日の2年4組の生徒たちの対応を聞いて、
ほっとするとともに嬉しくなりました。全てのクラスでこのような対応ができたわけではありません。先生の「大丈夫!落ち着いて!」という指示で冷静に様子を見ていたクラスもあったようです。校長室にいた私は、地震を感じて、職員室に確認の電話を入れ、テレビで地震速報を確認し2階の様子を確認するよう指示しましたが、既に教頭先生がテレビで確認中でしたし、その後職員室に行った時には、混乱の様子もないことの報告も受けました。
「これくらいなら大丈夫・・・だろう」ではなく、
取るべき対応を取れる・・・ようになってきているという感触が得られたことが嬉しかったです。
避難対応ではないのですが、先日は下校途中に唐沢川の近くで運転免許証が落ちているのを見つけた深中生が、深谷公民館に届けたことで、探していた落とし主に無事届いたということもありました。後日落とし主の方が学校にいらして、感謝の言葉ともに、届けた生徒が分かったら渡してほしいとお礼のお菓子を置いていかれました。届けてくれたのは3年生でした。その少し前にはやはり別の3年生が落ちていた財布を深谷警察に届けてくれたこともありました。どちらも当たり前の行為ですが、落とした方が困っているであろうことを想像し、自らのとるべき行為を適切に選び、行動できたことを、
誇らしく嬉しいです。
深中での様々な教育活動を通して、今年度から校訓とした『独立自尊・共存共栄』の姿勢が、少しずつかもしれませんが、言葉や態度、そして行動に現れるようになっていることを、
頼もしく、
誇らしく、そして
嬉しい日々です。