『深中生としての構えと形をつくる』１学期を終える　
－令和３年度第１学期終業式－
７月20日、令和３年度の第１学期終業式を行いました。コロナウイルス感染症に加え熱中症の予防の観点から、今回も体育館に全校生徒を集めることは控え、Zoomを使ったオンラインで行いました。
これまでと同じように教頭先生の開式の言葉から始まりました。しかし今回は、校歌を歌う場面を取り入れました。まだ大きな声では歌えませんが、オンラインの伴奏に合わせて、各教室で生徒が同じ方向を向いて声を抑えてえるように歌いました。深中の象徴の一つである校歌ですが、行事や集会で生徒全員声を合わせて歌う機会はありませんでした。深中生としての構えと形にも、校歌をしっかりと胸を張って歌えることは入っています。そのことを、各教室で確かめる意味もありました。思い切り歌うことはまだできませんでしたが、終業式という場面でみんなで校歌を歌うことができたことが嬉しかったです。
　　
続いて､各学年代表生徒による１学期の振り返りの発表がありました。１年生は小学生から深中生となる歩みを確実に進めていることを、２年生は深中の先輩としてだけでなく３年生から深中のリーダーとなる自覚の高まりを、そして３年生は深中の最高学年と受験生としての覚悟を、代表生徒たちは自分の言葉でしっかりと述べてくれました。
　　
　　
校長からは、今も収束とは言えないコロナ禍の中で求められる“深中生としての構え”について話しました。｢靴のかかとを揃える｣｢無言清掃や集会時の無言入退場｣など従来の構えだけでなく。｢３密を避ける･防ぐ｣｢毎日の健康観察｣｢手指消毒やマスク着用｣｢自分や家族の体調が悪い時には外出や登校を控える｣など、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ､それに応じて各自が考え判断して行動するという“構え”が、自分も周りの人たちも守る責任として求められていることを話しました。
また、アメリカのMLBにおいて投打の二刀流で大活躍している大谷翔平選手を紹介しながら、コロナ禍だからできない･無理と諦めるのではなく、どうしたらできるかを考え工夫して目標や夢を叶える･･･そんな夏休みの過ごし方をしてほしいことも合わせて話しました。
そして最後に、地域の方や保護者の方から教えていただいた深中生の素晴らしさを紹介しました。一つは、地域の方から教えていただいた深谷警察署の近くの手押し信号の渡り方についてです。車の通行が続いているときには手押し信号を押さず、車の流れが途切れたところで信号を押す深中生をよく見るということでした。自分の都合よりも車を運転している人への配慮を優先してくれていることに、驚きと感謝の気持ちをもったと教えてくださいました。もう一つは、忘れ物を届けに来られた保護者の方から教えていただきました。生徒用昇降口への生き方がわからないで困っていると、男子テニス部の生徒が親切に丁寧に、そして爽やかに案内してくれたそうです。とても清々しい思いをされたと、わざわざお電話をいただきました。どちらもその生徒にとっては特別のことではなく当たり前のことと思っているのかもしれないけれど、他の人から見ると感心させられるような素晴らしいことであるということはよくあります。自分にとっての当たり前が、他の人から見ると素晴らしいということも、またその逆もあると思います。自分の当たり前のレベルを上げていけるような日々を送っていってほしいと願っています。